異なるExploreからの結果をマージして表示する #looker
Lookerでデータの抽出や分析を行う際は、Exploreという画面を起点に分析を進めていきます。基本的にはひとつのExploreでひとつのデータを作成しますが、今回は異なるExploreの結果をマージして表示する方法を試してみます。
Merge results機能について
Merge results機能とは、まずひとつのExploreでデータを作成し、そのデータに対して異なるデータをマージして表示する機能です。この際、最初に作成したデータを『プライマリクエリ』、マージしたいデータを『ソースクエリ』と呼びます。プライマリクエリとソースクエリの間には、あらかじめ結合キーとなる列が必要になります。
Merge resultsの手順
プライマリクエリの作成
- まずは分析対象となるExploreを開き、分析画面を作成します
- 今回のユースケースでは、ブランドごとの売上のデータを作成しました
- フィルタをかけたい場合は、この画面で任意のフィルタを作成可能です
- フィルタをかけたい場合は、この画面で任意のフィルタを作成可能です
- データが完成したら、歯車マークから [Merge results] を選択します
ソースクエリの作成
- ソースクエリの作成画面に入ったら、検索Windowから任意のExploreを検索します
- 普段のExplore画面とやや異なりますが基本操作は全く一緒なので、任意の分析画面を作成してきます。ここでは、ブランドごとの閲覧数と購入率のデータを作成しました
- ここでもフィルタの設定は可能ですが、プライマリクエリと結果の乖離を防ぐためにフィルタの内容は統一することをお勧めします
- ここでもフィルタの設定は可能ですが、プライマリクエリと結果の乖離を防ぐためにフィルタの内容は統一することをお勧めします
- 作成が完了したら、画面上部の [save] からクエリを保存します
結合ルールの確認
- [ MERGE RULES ] のタブでは、結合ルールの確認ができます。同じ列名であれば自動的に結合キーを認識してくれますので、正しい結合になっているか確認します
- 今回結合内容はブランド名で問題なかったので、これで結合は完了です
- 結合された結果の表示ルールについては、以下のドキュメントも参考にしてみてください
マージした結果の共有
- マージした結果の共有方法は2通りで、Lookとして保存することはできません
- 結果のブラウザ画面をURLで共有する
- 結果をダッシュボードに保存して共有する
- なお、結果のブラウザ画面のURLを共有するケースでは、共有相手にもExploreを使用する権限が必要になりますので注意が必要です
結果をダッシュボードに保存する方法
- 結果画面の右上の歯車マークを押して、[Save to Dashboard] を押下すると、ダッシュボードに保存することができます
- ダッシュボードの編集については普段通りの編集が可能です
- ただし、注意点としては、クエリの作成時に適用した内容がダッシュボード上で変更された場合、元のフィルタ内容は無効になります(ダッシュボード側が優先される)
さいごに
いかがでしたでしょうか。Merge results機能は何かの制限があって、LookMLでは結合の定義がされていないケースなどで活用できる機能かと思います。ただし、クエリの発行にやや負担がかかる機能でもありますので、多用には注意して目的の分析を進める際に活用できればと思います。